根管治療の成功率を高めています
京王相模原線の「京王多摩川」駅近くの歯医者、小林歯科医院では根管治療にあたって治療の成功率を高めるためにマイクロスコープ(歯科用大型顕微鏡)を使用しています。プロエルゴ(カールツァイス社)など最高ランクのマイクロスコープを治療ユニットすべてに設置しています。
ご希望の方は3Dメガネで実際の治療風景を見ることができます。
当院では、マイクロスコープを使用した根管治療は保険適応外(自費治療)となります。
根管治療とは
虫歯が進行し、神経まで達した場合、神経が入っていた空洞(根管)の中で虫歯菌が繁殖してしまい、最終的には根の先に病巣を作ります。そのような根管内を薬剤を使い科学的に、かつ器材による機械的な根管内清掃を行い根管内の感染源を取り除くのが根管治療です。
根管内の構造
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根管の中は複雑な構造になっており、通常前歯なら1~2本、小臼歯なら1~2本、大臼歯の場合3~4本の神経の管が通っています。根管治療ではこれらの根管を完全にキレイにする必要があります。 |
従来の根管治療
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神経にまで虫歯菌に達してしまった場合、根管内をキレイに清掃しなければなりません。根管治療は一般的に、左図のように上から穴を開けて器具を挿入し、根管の中をお掃除していきます。 ただし、従来の根管治療の場合肉眼で根管内を見ることは不可能なので、これらの作業は手探りで行わざるを得ませんでした。 |
マイクロスコープを用いた根管治療
従来の治療では肉眼で根管内を詳細に確認することは不可能であり、経験と勘に頼らざるを得ませんでしたが、マイクロスコープを用いることによって根管内を目視することが可能となりました。
マイクロスコープで見た根管
肉眼では確認できませんが、マイクロスコープを使うことで根管内に汚れが残っているのが確認できます。
【マイクロスコープで見た場合】 | 【肉眼で見た場合】 |
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治療の流れ
- 1.治療の準備
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まずは虫歯や古い詰め物を完全に取り除きます。
- PICK UP ラバーダム防湿を使用して根管治療を行います
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当院では根管治療を行う際は必ずラバーダム防湿を行います。歯に金属のバネをかけ、そこをゴムのマスクで覆うことにより、周囲からの唾液の浸入を防ぎ無菌状態で根管治療を行うことができます。
- 2.マイクロスコープを使用してチェック
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手用のファイルで処置を行った後でマイクロスコープを使用して根管をのぞくと、神経の空洞から膿が出てくるのが確認できました。
※このケースでは、虫歯菌が神経まで到達していました
- 3.マイクロスコープを使用して根管治療
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根管治療の成功率は一般的に約6割程度といわれていますが、マイクロスコープを使用することで約9割~9割5分まで高められます。しかしながら顕微鏡を使ったとはいえ、100%には決してなりません。これは再根管治療になるほど成功率は下がっていきます。マイクロスコープを用いてしっかり治療したにも関わらず再発してきた症例には次の治療法として外科的歯内療法を選択することになります。